ウサギさんと共に10年近く暮らしているみみたろです
わたしは今までに2匹のウサギさんと暮らしてきましたが、どちらもオスのウサギさんであったため去勢手術はせずに過ごしています
避妊手術や去勢手術が絶対必要なのかというと、結論は絶対必要ではありません
ではどういうときに避妊手術や去勢手術が必要になってくるのかを簡単にまとめていきたいと思います
- 避妊手術や去勢手術をおこなうことのリスク
- ウサギのオスの去勢手術を検討するタイミング
- ウサギのメスの避妊手術を検討するタイミング
ウサギの去勢・避妊手術は絶対必要なわけではない
ウサギと一緒に生活するうえで避妊手術や去勢手術は絶対する必要があるのかというと、それは違います
まず始めに避妊手術や去勢手術がなぜ必要なのかを説明したいと思います
避妊手術をする理由は主に2つあり、1つ目はメス特有の子宮関係の病気リスクの確率を減らすためです。2つ目は偽妊娠による性格が攻撃的になることを抑えるためです
次に去勢手術をする理由も主に2つあり、1つ目はオスに多く見られるおしっこでマーキングする行為を減らすことです。2つ目は発情期で性格が普段よりも攻撃的になることを抑えるためです
もちろん手術をすることでさまざまな問題を軽減できるわけですが、リスクもありますのでそちらを確認してみましょう
去勢・避妊手術は最悪死亡するリスクがある
ウサギの避妊手術や去勢手術をすると、子宮関係の病気リスクの軽減や偽妊娠を抑えたり、おしっこによるマーキング行為や発情期による攻撃的な性格を抑えたりすることができます
しかしオスもメスも共に手術にはメリットだけではなく、デメリットもあります
デメリットの1つ目は、手術にはおよそ2~5万円程度の費用がかかるということです。2つ目は、手術のときに使用する麻酔から覚めずにそのまま亡くなる可能性があるということです
ウサギは身体の小さい動物なので、特に高齢になってしまっているウサギさんは若いウサギさんよりも麻酔リスクが高くなってしまいます
避妊手術や去勢手術を検討するときには、動物病院の獣医師さんにしっかりと相談してあなたが納得できたときにおこないましょう
オスのウサギさんが去勢手術を検討するタイミング
オスのウサギさんと暮らしていて去勢手術を検討するタイミングは、主に3つあります
それはウサギさんのマーキング行為に飼い主が困ってしまったとき、ウサギを複数飼育したいと思っているとき、ウサギが大人になって性格が攻撃的になったと感じたときです
我が家ではオスのウサギさんと暮らしている期間が長いのですが、やはり発情期にすこし攻撃的な性格になることは大変だなと感じますね
またマーキング行為はメスよりもオスのほうがおこなう可能性が高く、床や壁をマーキング対策しておかないと大変なことになりますので注意しましょう
- マーキング行動に飼い主側が困っている
- ウサギを複数飼育することを検討している
- 大人になって性格が攻撃的になった
マーキング行動が多くて困っている
去勢手術を検討する1つ目のタイミングは、マーキング行動が目立つことに困っているときです
特にウサギのオスは繁殖期になるとマーキング行動が多くなり、ウサギは尿をテリトリーや物にかける可能性が高くなります
もし去勢手術をおこなうと、尿によるマーキング行為の約90%以上が消失すると獣医師さんのブログにも記載されていました
またマーキング行動(尿スプレー)で縄張りを主張したり、さらに縄張り意識が強くなるとオーナーに対しても攻撃的になることもあります。
去勢後は性格が穏やかになる子が多く、また尿スプレーは90%以上が消失します。
アニマルクリニック イストより引用
ウサギの複数飼いを検討している
去勢手術を検討する2つ目のタイミングは、ウサギの複数飼いを検討している場合です
オスのウサギは縄張り意識が強いので、オスとメスでもオス同士でも去勢をすることが望ましいです
しかしながら去勢をしたとしても縄張り意識はありますので、複数飼いをして一緒に遊ばせたいという場合は急に対面させるのではなくケージ越しでニオイから対面させましょう
ウサギの多頭飼いは難易度が高いし、単独行動を好む動物なので多頭飼いはあまりおすすめはしません
性格が幼いころよりも攻撃的になったと感じる
去勢手術を検討する3つ目のタイミングは、大人になって性格が攻撃的になったと感じたときです
ウサギのオスは発情期になると攻撃的な行動を示すことがあります
例えば威嚇的なポーズをしたり、飛びつくようになったり、噛みついたりすることもあります
なぜ攻撃的になるのかというと、自分のテリトリーを守ろうという気持ちが発情期になると強く現れるからです
しかしウサギのオスすべてが攻撃的になるわけではないので、そのような行動に心あたりがあるときに検討をすると良いと思います
メスのウサギさんが避妊手術を検討するタイミング
メスのウサギさんと暮らしていて去勢手術を検討するタイミングは、主に3つあります
それは偽妊娠が原因で攻撃的になってしまうとき、メス特有の子宮関係の病気リスクを軽減させたいとき、無計画な繁殖を避けたいときです
メスのウサギさんは偽妊娠をおこさなければおだやかな性格の子が多いのですが、偽妊娠をすると子供を守る意識が芽生えて攻撃的な性格になる可能性が高まります
また避妊手術をしないと子宮関係の病気リスクが高まり、未避妊のメスウサギさんの約70%が子宮疾患になると言われています
- ウサギの発情期の行動(偽妊娠)で飼い主側がストレスを感じている
- メス特有の健康リスクの緩和
- 無計画な繁殖を避ける必要がある
発情に伴う行動でストレスを感じ気性が荒くなる
避妊手術を検討する1つ目のタイミングは、偽妊娠などのタイミングで気性が荒くなると感じている場合です
ウサギは繁殖能力が高い動物だということはよく知られていますが、飼育下では妊娠する機会はほぼありません
そのためメス特有のホルモンであるエストロジェンが常に活発になってしまい、不自然なホルモンバランスになり偽妊娠の状態になることがあります
また発情状態が妊娠・出産をしなければ長く続くことになり、交尾欲求のストレスを感じることで性格が不安定になることもあるようです
生殖器関連の健康リスクの緩和
避妊手術を検討する2つ目のタイミングは、生殖器関連の病気予防をしたいと飼い主側が思った場合です
ウサギは自然界の食物ピラミッドのなかでも下のほうの食べられる側の生き物です
そのため先ほども話したように高い繁殖能力を身につけています
じつは早熟なウサギさんだと生後3ヶ月で妊娠できたり、産後すぐに発情がくるので妊娠と出産のサイクルをなんと年間最大で4~5回も繰り返すことができたりします
そのような高い繁殖能力と引き換えに未避妊のメスウサギさんの約70%が子宮疾患になると言われ、その20~30%が悪性腫瘍の子宮腺癌です
これは未避妊のメスウサギの5~7羽に1羽が子宮に悪性腫瘍の可能性があるという計算になります
特に未避妊のウサギの子宮疾患発生率は高く、70%の個体が何かしらの子宮疾患になると言われています。しかも、その20~30%が悪性腫瘍である子宮腺癌です。つまり未避妊ウサギの5~7頭に1頭は子宮の悪性腫瘍になる可能性があるのです。
アニマルクリニック イストより引用
複数飼育を検討していて繁殖を望んでいない
避妊手術を検討する3つ目のタイミングは、ウサギの複数飼育を検討していて繫殖を望んでいない場合です
複数飼いをするときには、オスとメス両方とも避妊・去勢手術をすることが推奨されています
野生化で暮らしているときには、食べられてしまう立場なのでたくさんの子孫を残すために発情・妊娠・出産を繰り返していました
そのためウサギ同士が発情によるストレスを軽減させるためにも複数飼いをするのであれば全頭の避妊・去勢手術をしましょう
ウサギの去勢手術・避妊手術が必要な理由まとめ
この記事ではウサギさんの去勢手術・避妊手術についてまとめました
結論を言うと去勢手術・避妊手術は絶対におこなう必要があるわけではありません。なぜかというと手術に必要になる麻酔から覚めずに亡くなる麻酔リスクが存在するからです
もし去勢手術・避妊手術をする場合は、ウサギの知識のある動物病院でウサギさんが若い間に手術をすることをおすすめします
特にメスのウサギさんは避妊手術をすることでメス特有の子宮関係の病気リスクを軽減することができますよ
- オスはマーキングや攻撃的な性格になったと感じたら去勢手術を検討
- メスは避妊手術で病気リスクを軽減や偽妊娠を抑えることができる
- 麻酔から覚めずに亡くなる可能性もあるので必ず手術が必要なわけではない
オスはマーキングや攻撃的な性格になったと感じたら検討
ウサギのオスと暮らす場合は、マーキング行為が気になったりベビ期よりも攻撃的な性格になったと感じたときは去勢手術を検討するタイミングです
ウサギの去勢手術の費用は避妊手術よりも安価なことが多く、およそ3万円程度の費用が必要になります
オスのウサギさんと暮らして長いですが、マウンティングをしながらツメを立てたり齧ったりするような攻撃性は成長してから感じますね
去勢手術をしない場合は、やられたら止めさせることを繰り返すことは大切だと感じています
メスは老後の病気リスクを軽減したい場合は必要
メスのウサギさんと暮らす場合は、メス特有である子宮関係の病気リスクを抑えたいなら避妊手術は必要だと思います
ウサギの避妊手術をおこなうための費用の目安は約5万円と去勢手術よりも割高です
しかしオスの去勢手術とは違いメス特有の病気リスクの軽減にも関与するので、メスのウサギさんをお迎えして老後も病気の不安を少なく暮らしたいのであれば避妊手術はしたいですね
避妊手術は病気リスクを軽減するだけではなく、偽妊娠による子供を守るために攻撃的な性格になる可能性も抑えることもできることもポイントですね
オスもメスも手術が絶対必要なわけではない
避妊手術・去勢手術どちらも麻酔を使用する手術なので麻酔から覚めずにそのまま亡くなる可能性もあります
そのためオスもメスも必ず避妊手術・去勢手術を絶対おこなう必要はないです
もしも避妊手術・去勢手術をおこなうことを検討する場合には、しっかりとウサギの知識のある動物病院でお任せしても大丈夫だと感じる獣医師さんに相談しましょう
また避妊手術・去勢手術をおこなう場合には、なるべくウサギさんが若い間におこなうことで麻酔リスクを軽減して負担を減らすことができますよ