ウサギさんと10年以上一緒にくらしているみみたろです
あなたは「偽妊娠」という言葉をご存知でしょうか?偽妊娠とは妊娠しているときのような行動をしてしまう期間のことをいいます
もしあなたがメスのウサギさんと一緒に暮らしていたり、暮らす予定があったりする場合には、偽妊娠についてしっかりと理解をしてあげてほしいです
- ウサギのメスに見られる偽妊娠とは
- 偽妊娠のときに見られる行動と対策
- もし偽妊娠をおこしたとき飼い主が対応する方法
偽妊娠とは妊娠しているときのような行動をすること
そもそも偽妊娠とは、メスのウサギさんが本当は妊娠していないのに妊娠していると思い込んで妊娠しているときのような行動や症状がおこることです
例えばウサギさん自身のマフの毛と牧草で巣作り行動をしたり、普段よりも神経質な性格になったりすることが見て気付くことができる変化ですね
ウサギさんはとても早熟な生き物で、生後3ヶ月前後で性成熟を迎えます
そのため、生後3ヶ月以降のメスウサギさんは偽妊娠がおこる可能性があります
- メスのウサギは生後3ヶ月以降から偽妊娠の可能性がある
- 偽妊娠はおよそ2週間程度で落ち着く
- 偽妊娠は繰り返してしまう可能性がある
生後3ヶ月ごろから偽妊娠をする可能性がある
まず偽妊娠はいつごろからおこる可能性があるのかというと、生後3ヶ月前後から偽妊娠をおこす可能性があります
わたしが初めてこのことを学んだときには、早いなというのが1番の印象でした
ちなみにどのウサギさんも早熟なのかというとそうではなく、メスのウサギさんは4~8ヶ月ごろで性成熟する子が多いです
人間のように生理などはありませんが、交尾刺激で排卵をする交尾排卵動物です
もしオス・メスともにウサギさんが居るのであれば、3ヶ月以降はかならず分けておきましょうね
偽妊娠は2週間程度で治まることが多い
偽妊娠は妊娠をしていないのに、妊娠をしているときに分泌されるホルモンが出てしまうことで妊娠しているような行動をしてしまうことです
ウサギの妊娠期間は28~36日間であり、出産予定日に近づいてくると自分の毛や牧草で巣材を作り、巣作り行動をします
偽妊娠による行動として巣作り行動がありますが、これは出産予定日に近づいたときの行動なので偽妊娠は2週間程度で治まるといわれます
偽妊娠を繰り返してしまうウサギもいる
メスのウサギさんがかならずしも偽妊娠をしてしまうわけではないのですが、偽妊娠を繰り返してしまうメスのウサギさんもいるのも事実です
偽妊娠のときに性格が神経質になったり、巣作り行動に自身の毛をむしったりすることは困る行動ですが他にも偽妊娠のデメリットがあります
それは偽妊娠を繰り返してしまうことで刺激を繰り返してしまい、子宮関係の病気や乳関係の病気、自咬症を高齢になって発症してしまう可能性が高まります
偽妊娠をしているときに見られる行動や症状
つづいて偽妊娠のときに見られる行動や症状についてお話します
さきほども少しだけ偽妊娠のときに見られる行動を少し話しましたが、偽妊娠のときに見られる行動として巣作り行動をすることが有名だと思います
これはウサギ自身の毛をむしって巣作りをするので毛を飲み込んでしまい、うっ滞(毛球症)の原因になってしまうこともあります
また子育てをする準備をしているので、性格がいつもよりも神経質になってしまいます
撫でられるだけで怒ってしまうウサギさんもいますので、様子をみながら偽妊娠期間を過ごしましょう
- むしった毛と牧草で巣作り行動する
- おっぱいから乳汁を分泌する
- 神経質でおこりっぽくなる
ウサギ自身からむしった毛と牧草で巣作り行動する
偽妊娠のときに見られる行動や症状の1つ目は、ウサギが自身の毛と牧草を使って巣作り行動をしてしまうことです
偽妊娠のときに見られる行動として、1番気付きやすいのが巣作り行動かなと思います
どのような行動なのかというと、YouTubeで妊娠中のウサギさんの巣作りの動画がありましたのでこちらを参照してください
動画をみるとわかると思いますが、メスのウサギさんの特徴であるマフの部分の毛を一生懸命むしって巣材にしています
このウサギさんは子育ての準備をしているため必死ですが、偽妊娠の場合は毛が生えてないところができてしまったり、うっ滞(毛球症)の原因になってしまいます
偽妊娠のときに巣作り行動をしていたら、部屋んぽをしていてケージを留守にしている間に巣材は取り除くようにしましょう
メスウサギのおっぱいから乳汁が分泌してくる
偽妊娠のときに見られる行動や症状の2つ目は、メスのウサギさんのおっぱいから乳汁を分泌してしまうことです
また乳汁以外にも、乳首が腫れてしまうという症状も偽妊娠のときにおこることがあります
乳腺がひらいてしまっているので、腫れるだけではなく炎症をおこしてしまう可能性もあるので注意が必要です
性格が普段より神経質で怒りっぽくなる
偽妊娠のときに見られる行動や症状の3つ目は、いままで一緒に暮らしているときよりも神経質になり怒りっぽくなっていると感じることです
これはメスのウサギさんがお母さんになるための準備をしているので、子供を守るために神経質になってしまってると言えますね
この神経質になっているストレスから、いつもよりも怒りっぽい性格に飼い主側が感じるようになります
偽妊娠の時期は、撫でられるのが好きだったウサギさんでも触られるのがイヤで逃げる子がいることもあります
偽妊娠対策にはやめの避妊手術を検討しよう
偽妊娠はメスのウサギさんがかならずしもおこなう行動というわけではありませんが、ウサギさんにとって負担になってしまう行動には違いありません
そのため飼い主さんの判断次第とはなりますが、メスのウサギさんを飼育する場合には避妊手術を検討することを強くおすすめします
また避妊手術をすることで、メス特有の子宮関係の病気リスクを軽減することも手術をする大きなメリットと言えるでしょう
避妊手術は生後6ヶ月~1歳までの間におこなうことが望ましいと言われています
しかしながら避妊手術は小さな身体に麻酔をかけておこなうものなので、最悪の場合は亡くなってしまう可能性もあります
あなたがこの動物病院ならおまかせできると感じる、ウサギさんのことに詳しい獣医師さんに相談してお願いしましょう
偽妊娠の行動をしたときの対応の仕方
さいごに、もし偽妊娠をあなたのウサギさんがおこしてしまったときにどのような対応をすればいいのかというのをお話したいと思います
結論から伝えると、そっとしてあげることが1番だと思います
基本的には一定期間を過ぎると自然に偽妊娠の期間は終了しますので、ウサギのお世話をするのは当然ですがウサギさんに触れる時間は最低限にするといいでしょう
それではざっくりと、偽妊娠を自分のウサギさんがしていたときに普段はどうすればいいのかを紹介したいと思います
- 最低限のお世話以外はそっとしておく
- おもちゃなどを与えてみる
- 長めの牧草をいつもより多めに与える
最低限のお世話以外はそっと見守る程度にしておく
偽妊娠をおこしてしまったときに飼い主ができることの1つ目は、ウサギさんのお世話以外のときはそっと見守る程度にしておくことです
偽妊娠の間はどうしてもウサギ自身が神経質になってしまっているので、寂しいとは思いますがそっとしておくことがウサギさんのためになります
もちろんご飯を与えたり、ケージの掃除をしたりするという普段のお世話は大切です
掃除のときにウサギさんの毛を含んだ巣材は、うっ滞(毛球症)の原因になってしまうので取り除いてあげましょう
そして普段はナデナデをしたり、抱っこをしたりとスキンシップをとる飼い主さんも多いと思いますが偽妊娠の期間中はデリケートなので控えておきましょう
毛をむしってる時におやつ・玩具などを与えて気をそらす
偽妊娠をおこしてしまったときに飼い主ができることの2つ目は、玩具・おやつなどを与えて毛をむしる行動を紛らわしてあげることです
ウサギさんが巣材のためにウサギ自身の毛をむしってるときには、できる限り毛をむしらないように気を紛らわさせてあげることは飼い主さんができることです
ウサギさんが好きなおやつを与えてみたり、おもちゃを与えてみたりして毛をむしること以外に興味をうつすことができることもあります
しかしウサギさんが気乗りしない感じでしたら、あきらめてそっとしておきましょう
牧草をいつもよりも長めのものを多く与える
偽妊娠をおこしてしまったときに飼い主ができることの3つ目は、与える牧草を長めのものにして量を多めに牧草を与えることです
なぜ牧草を長めのものにしたほうが良いのかというと、巣材がないと感じるとウサギさん自身の毛を必要以上に抜いてしまう可能性があるからです
またケージ内の掃除をするときに巣材は取り除いてほしいのですが、ウサギさんがケージを留守にしているときに取り除いてあげましょう
ウサギの偽妊娠についてまとめ
この記事では、メスウサギさん特有の偽妊娠についてお話しました
偽妊娠とは、妊娠をしていないのに妊娠をしているときのような行動をしてしまうことで自身の毛をむしって巣作りしたり、乳首や乳房が腫れたりします
特に巣材として自身の毛を使用していることが問題で、うっ滞(毛球症)の原因になってしまうことがあります
また偽妊娠を繰り返してしまうことで、メス特有の子宮関係の病気のリスクが高まってしまいます
避妊手術は生後6ヶ月から1歳までを目安に検討して、ウサギに詳しい動物病院の獣医師さんに相談してみることをおすすめします
- 偽妊娠とは妊娠しているときのような行動をしてしまうこと
- 巣作り行動で毛を含む巣材はできる限り取り除く
- 偽妊娠をしてしまったらそっとして見守り、必要なら避妊手術を検討
偽妊娠とは妊娠してるときのような行動をしてしまうこと
妊娠していないのに、妊娠しているときのような行動をしてしまうことを偽妊娠といいます
偽妊娠で特徴的な行動や症状としては、自身の毛を抜いて巣作り行動をしたり、乳首や乳房が腫れて乳汁を分泌したりすることです
ウサギのメスは早熟な子は生後3ヶ月から偽妊娠をおこす可能性がありますが、基本的には生後4~8ヶ月程度で性成熟します
ウサギが複数匹いる場合には、かならず生後3ヶ月までにはオスとメスは離してあげましょう
マフの毛をむしってしまうのでうっ滞(毛球症)の原因になってしまう
偽妊娠のときには巣作り行動をすることが有名ですが、巣材にウサギ自身の毛をむしって巣材に利用します
正確には牧草と毛を混ぜた物で巣材を作るのですが、これは口の中に毛が入ってしまう行動なのでうっ滞(毛球症)の原因になってしまう可能性があります
うっ滞は命にもかかわることなので、できる限りウサギさんがケージを留守にしている間に巣材は取り除いてあげると良いでしょう
胃腸うっ滞についてもう少し詳しく知りたい方は、下記の記事を確認してみてくださいね
偽妊娠中はスキンシップを控えて必要なら避妊手術を検討
偽妊娠をおこしている間はウサギさんは神経質になっているので、できるかぎりナデナデするなどのスキンシップは控えてあげましょう
偽妊娠はおよそ2週間程度で終了しますので、飼い主さんもメスのウサギさんと一緒に暮らすのであれば理解してあげる必要があります
また避妊手術をすることで偽妊娠をおこすことは無くなり、さらにメス特有の子宮関係の病気などのリスクを軽減することができます
避妊手術は生後6ヶ月以降から可能なので、必要であればウサギさんができる限り若い間に避妊手術をさせてあげることをおすすめします