ウサギさんと10年以上一緒に暮らしているみみたろです
日頃から1日2回、朝と夕方に食事の時間がウサギさんにもありますがペレットや牧草を何となくで選んではいませんか?
ウサギさんの健康と食事はとても関係性があるので、しっかりとウサギさんの健康のためにペレット選びや牧草選びをしてあげてほしいなと思います
この記事では、ウサギさんのペレットの選び方とたくさんの牧草の種類の中から主食としておすすめな牧草について紹介します
- 生後5か月以降のウサギ用ペレットの選び方
- 獣医師もおすすめするペレット2選
- 牧草の種類と主食に与えてほしい牧草
ウサギさんに繊維質な食事はとても大切なもの
ウサギさんの健康を考えた食事選びをするときにとても大切なことは、繊維質が多めのものを選んであげることです
なぜ繊維質が多めの食事が大切なのかというと、ウサギさんの胃腸は繊維質を摂取することで活発に働くという特徴があるからです
胃腸が活発に働くことで、毛づくろいをして口に含まれた毛も排出されたり食事したものも排出したりします
この胃腸の動きが低下してしまうと、毛づくろいをした抜け毛が胃腸のなかに溜まってしまったり、ガスを作りやすい細菌が増殖してガスが溜まったりします
これが胃腸うっ滞の原因となる可能性があり、腹痛から食欲減退してしまうことがあるんですね
胃腸うっ滞についてまとめた記事がありますので、気になる方は下記の記事を確認してみてください
生後5ヶ月以降ウサギさんのペレットの選び方
- 粗繊維が20%以上と記載されている
- 主原料がチモシーのものを選ぶ
- 1ヶ月で食べきれるサイズで販売されている
粗繊維が20%以上と成分に記載されているものを選ぶ
ウサギさんが元気に過ごすためのペレットの選びのポイント1つ目は、粗繊維が20%以上と成分のところに記載されているものを選ぶことです
粗繊維というのは不溶性の繊維質のことで、ペレットのパッケージには記載されています
繊維質がどの程度ペレットに含まれているのかを確認する目安に粗繊維を確認することが大切なんですね
余談ですが、生後5か月未満の子ウサギの場合は粗繊維18%以上のものを選ぶことが推奨されています
原材料の順番がチモシーが1番上のものを選ぶ
ウサギさんが元気に過ごすためのペレットの選びのポイント2つ目は、チモシーが原材料の中で1番多く含まれているものを選ぶことです
ペレットの原材料はパッケージのサイドや裏側など、必ずどこかに記載されています
原材料は含まれている量が多い順に記載されているので、1番最初にチモシーまたはチモシーミールなどの記載があれば問題ありません
また生後5か月未満のウサギさんの場合には、チモシーではなくてアルファルファが主原料のものを選びましょう
ペレットを開封したら1ヶ月~1ヶ月半で食べきれるペレットを選ぶ
ウサギさんが元気に過ごすためのペレットの選びのポイント3つ目は、ペレットを開封して1ヶ月~1ヶ月半で食べきれるようなペレットを選ぶことです
ウサギのペレットは開封してしまうと劣化してしまうため、できる限り1ヶ月程度ながくても1ヶ月半程度で消化できる量のものがおすすめです
開封して1ヶ月半以上経過してしまったものはダニが増殖してしまったり、腐敗したりする可能性があるのでもったいないかもしれませんが処分しましょう
ちなみにわたしは開封した時点で1ヶ月で消費できる量で小分けにして、まだ使用しないものはシリカゲルを入れてシーラーで閉じるようにしています
ペレットのグルテンフリーという言葉には注意が必要
ウサギさんのうっ滞にはグルテンが良くないという話を聞いたことありますでしょうか?
わたしも初代のウサギさんと暮らしていたときにはこの話を鵜吞みにしていて、グルテンフリーと書いてあるのに比較的安価なペレットを与えていました
しかしながらグルテンフリーと記載されていながら小麦粉よりもデンプンの多いタピオカ澱粉を利用されている場合があります
デンプンやグルテンは悪いものという考え方はなくして、なるべく少なめになるようにペレットを与えるという考え方が良いと思います
あくまで牧草が主食ということは忘れないように、ウサギさんと一緒に暮らしたいですね
獣医師も推奨するおすすめのペレット
わたしがウサギのことについて学ぶときに参考にしているYouTubeに「うさぎちゃんねる(@usagi_channel)」というウサギに詳しい獣医師のチャンネルがあります
先ほどペレットの選び方のところのYouTube動画でも紹介されていた生後5か月以降のウサギさんにおすすめされているペレットを2つ紹介します
Vet’s Selection ウサギ用健康ケア(イースター製)
ウサギに詳しい獣医師YouTuberもおすすめするペレットの1つ目は、イースター製の「Vet’s Selection ウサギ用健康ケア」です
この商品は小麦粉不使用のグルテンフリーになっており、代わりにタピオカ澱粉を利用していますのでグルテンの代わりにデンプンを使用されているペレットですね
体力ケアのものは高カロリーのアルファルファが主原料ですが、健康ケアのほうはチモシーが主原料で尚且つ粗繊維が22%程度なのでウサギさんのためのペレットと言えます
また内容量は1キロですが、250グラムの個包装4つ入りなので開封して1ヶ月以内に消化できることもポイントが高いです
タンパク質 | 12%以上 |
脂質 | 2.0%以上 |
粗繊維 | 19.0~25.0%以上(AVG 22.0%) |
灰分 | 9.0%以下 |
水分 | 10.0%以下 |
カルシウム | 0.5~0.8%(AVG 0.6%) |
リン | 0.2%以上 |
代謝エネルギー | 240kcal以上/100グラム |
チモシーミール、アルファルファミール、えん麦、脱脂大豆、乾燥おから、タピオカ澱粉粕、ポテトパルプ、植物抽出発酵エキス、たんぽぽ粉末、おおばこ粉末、殺菌処理乳酸菌、桑の葉粉末、ミネラル類(食塩、硫酸亜鉛、硫酸銅、硫酸コバルト、ヨウ素酸カルシウム)、アミノ酸類(DL-メチオニン、L-トリプトファン)、ビタミン類(コリン、ナイアシン、E、C、B6、パントテン酸、A、B2、葉酸、B1、K、D3)、甘味料(ソーマチン)
エッセンシャルアダルトラビットフード(OXBOW製)
ウサギに詳しい獣医師YouTuberもおすすめするペレットの2つ目は、OXBOW製の「エッセンシャルアダルトラビットフード」です
我が家の一緒に暮らしているウサギさんは、エッセンシャルアダルトラビットフードを現在は食べさせています
このペレットは原産国がアメリカで、アメリカのウサギさんは大きい子が多いからなのか小さいサイズでも2.25キロも入っているので量が多すぎるという難点はあります
しかしながらウサギのペレットのなかでは粗繊維の割合がダントツで高く、主原料もチモシーなので入手のしやすさもダントツで1番だと思います
粗たんぱく質 | 14% |
粗脂肪 | 2% |
粗繊維 | 25~29% |
水分 | 10% |
カルシウム | 0.35~0.85% |
リン | 0.25% |
塩分 | 0.5~1% |
チモシーミール、大豆殻、粗びき小麦粉、大豆ミール、甘蔗糖蜜、ナトリウムペントナイト、大豆油、塩、リグニンスルホン酸塩、炭酸カルシウム、酵母培養物(乾燥)、ビタミンEサプリメント、塩化コリン、亜鉛タンパク化合物、硫酸亜鉛、硫酸鉄、ナイアシン、硫酸銅、セレン酵母、ビタミンAサプリメント、葉酸、d-パントテン酸カルシウム、銅タンパク化合物、リボフラビンサプリメント、マンガンタンパク化合物、ビオチン、酸化マンガン、硝酸チアミン、硫酸マグネシウム、ビタミンB12サプリメント、亜セレン酸ナトリウム、塩酸ピリドキシン
ウサギさんの牧草の種類と選び方
- マメ科
- アルファルファ(生後5か月まで)
- イネ科
- チモシー(生後6ヶ月以降与える)
- イタリアンライグラス(嗜好品)
- オーチャードグラス(嗜好品)
- 稲(農薬が付着してなければOKだけど米はNG)
マメ科のアルファルファ(生後5か月まで与える)
生後5か月までのウサギさんには、マメ科のアルファルファの牧草を与えることが推奨されています
イネ科のチモシーに比べるとマメ科のアルファルファの特徴は、高カロリー・高タンパク質・高カルシウムで嗜好性も高いの生後5か月までの成長期のウサギさんにおすすめの牧草です
しかし1歳以降もアルファルファを主食として与え続けると、太る原因になったり結石症の原因になることもあるので注意が必要です
\ アルファルファの詳細はこちら /
イネ科の牧草(チモシー)は生後6ヶ月以降から与える
イネ科の牧草は、マメ科よりも嗜好性は低く低脂肪・低カルシウムという真逆だという特徴があります
しかしながらイネ科の牧草には、繊維質がたくさん含まれていて大人や高齢なウサギさんに向いているという大きなメリットがあるんですね
特にチモシーの1番刈りは高繊維質で、元気なウサギさんには1番刈りのチモシーを主食として与えることが元気に過ごす秘訣になります
チモシー以外にも、ウサギさんが食べられる牧草がイネ科には合わせて5種類ありますので紹介しますね
チモシー
イネ科のウサギさんが食べられる牧草の1つ目は、チモシーです
ウサギさんの食べる牧草のなかでチモシーが1番主流であり、わたしはチモシーの1番刈りだけを食べさせても良いと思います
チモシーは1番刈り、2番刈り、3番刈りまでペットショップや通販サイトなどで見かけることがあると思いますが、繊維質は1番刈りのほうが多く数字が増えるにつれて繊維質は減少します
しかしながらウサギさんの嗜好性としては1番刈りよりも3番刈りのほうが美味しいと感じるようなので、できることなら1番刈りを主食を与える方が良いですね
イタリアンライグラス
イネ科のウサギさんが食べられる牧草の2つ目は、イタリアンライグラスです
イタリアンライグラスは香ばしい独特な香りが特徴で、イタリアンライグラスが大好きなウサギさんも多いようです
ちなみに余談ですが、一緒に暮らしているいまのウサギさんはイタリアンライグラスはあまり好きじゃないようです
葉や茎が柔らかめで噛みやすいので、チモシーが苦手なウサギさんはイタリアンライグラスを主食に食べている子もいます
しかしながらチモシーに比べると繊維質が低いので、おやつやチモシーに少し混ぜるのは問題ないですがわざわざ主食にする必要はありません
オーツヘイ
イネ科のウサギさんが食べられる牧草の3つ目は、オーツヘイです
オーツヘイもイネ科の牧草のなかでは嗜好性の高いものでチモシーに比べると甘めの香りがして、繊維質も豊富に含まれています
繊維質が高いのでウサギさんの主食にしても問題ないと思われがちですが、牧草の製造数がチモシーに比べると圧倒的に少ないです
オーツヘイしか食べないウサギさんにしてしまうと欠品させてしまう可能性があるので、オーツヘイを単体で与えることはあまりおすすめできません
オーチャードグラス
イネ科のウサギさんが食べられる牧草の4つ目は、オーチャードグラスです
オーチャードグラスはオーツヘイと同様に、甘い香りがして繊維質が多いことが特徴的な牧草です
チモシーの2番刈りや3番刈りを主食に食べているウサギさんに混ぜて与えるのがおすすめです
稲(米は含まない)
イネ科のウサギさんが食べられる牧草の5つ目は、稲です
人間用の米取り外したあとのワラの部分のみならウサギさんの牧草の代用として、食べさせることができます
しかし農薬を利用して育てている米の場合は、ウサギさんに米を取り外していたとしてもワラを与えることは控えましょう
健康な大人のウサギにはチモシーの1番刈りだけ与えよう
ウサギさんの主食である牧草は大人になったらイネ科の牧草を与えることが1番大切なのですが、どの牧草をメインに与えれば良いのかというとチモシーの1番刈りです
なぜチモシーの1番刈りが主食のメインとしておすすめなのかというと、流通も良くて繊維質が高いものがチモシーの1番刈りだからですね
しかしチモシーを食べないウサギさんも居るので、そういうときにはチモシー以外のイネ科の牧草を与えてみてどれなら食べてくれるか模索するのも大切です
もしチモシーの1番刈りをしっかりと主食として食べてくれるウサギさんなら、チモシー以外の牧草は嗜好性が高いものなのであまり与えない方がいいと思っています
例えるのであれば、ご飯とおやつ両方置いてあるとしたら子供ならおやつを選んでご飯を残してしまうことありますよね
チモシーの1番刈りを食べてくれる子には、ほかの牧草の味をあまり覚えさせないようにしたり、おやつ程度に嗜好性の高い牧草を与えたりするのは良いでしょう
\ 牧草のフィーダーの選び方・牧草を食べないとき /
ウサギのペレット・牧草の選び方のまとめ
この記事ではウサギさんが元気に過ごすために大切なペレットの選び方と牧草の種類と主食の牧草の選び方についてまとめました
ウサギさんの食事には繊維質の多さがとても大切で、原材料がチモシーのものを選ぶことでしっかり食べていても体重管理をしやすいです
また主食はペレットではなくて牧草という意識はとても大切で、牧草はウサギさんが食べきれない量を与えて好きなときに食べられるようにすることが大切です
- ペレットは粗繊維20%以上でチモシー主原料を選ぶ
- ウサギの主食は牧草のチモシー1番刈りがおすすめ
- チモシー以外の牧草をわざわざ与えなくても問題ない
ペレットは粗繊維20%以上でチモシー主原料を選ぶ
ウサギのペレットは主食ではなくて、栄養サポートをする栄養補助食の立ち位置であることを心の片隅に覚えておいてほしいです
またペレットにはウサギさんにとって健康に過ごすための栄養が含まれているももありますが、食べすぎると胃腸うっ滞の原因になりかねないペレットもあります
ウサギさんが元気に過ごすためのペレットの選びをするときには原材料の1番最初にチモシーが記載されていて、成分の粗繊維は20%以上のものを選ぶことが大切です
ウサギの主食は牧草のチモシー1番刈りがおすすめ
ペレットが栄養補助食という話をしましたが、ウサギさんが主食として食べるものは牧草です
生後5か月未満のウサギさんにはアルファルファをメインに与えて、生後6ヶ月以降にはチモシーの1番刈りを与えることをおすすめします
チモシーの1番刈りは牧草のなかでも特に繊維質が高く、ウサギさんの胃腸を活発に動かすことに効果があります
毎日清潔なチモシーをウサギさんが好きなだけ食べれる量を与えてあげましょう
チモシー以外の牧草をわざわざ与えなくても問題ない
生後6ヶ月以降のウサギさんは若者から高齢までチモシーの1番刈りを与えて問題ありません
もしチモシーの1番刈りを好き嫌いせずに食べてくれるのであれば、チモシーの1番刈り以外の牧草をわざわざ与える必要はありません
牧草のなかで嗜好性が低く健康に暮らすことに向いている牧草がチモシーの1番刈りなので、他の2~3番刈りやそのほかの嗜好性の高い牧草を与えるとチモシーの1番刈りを食べなくなる可能性があるからです
そのほかの牧草を与えるタイミングはおやつとして与えてみたり、固い牧草が食べられなくなってしまったりしたときだけのほうが良いと思います